漫画家志望者皆殺しブログ

私は漫画家志望者を皆殺しにしたいと思っている。そのために漫画家志望者を全員漫画家にすることにした。このブログに書いてあることを実践すれば、誰でも必ず漫画家になれる。そうすればこの地上から漫画家志望者を滅ぼすことができる。それこそが私の野望だ。皆殺しだ。一人残らず皆殺しだ。

おう、てめえら。映画クレヨンしんちゃんの最高傑作を決めようじゃねぇか

よう。てめぇら。

今更名乗るまでもねぇが、

 

オレァ30代漫画家志望者組の大幹部ジョバーニャだ。

 

今日の進行を任された。

 

さて、始めようじゃねえか。

 

なに?

普段と口調が違うだと。

 

悪いが今回ばかりは遊びじゃねえ。遂にこの日が来ちまったんだ。そう・・・・

 

 

映画クレヨンしんちゃんの最高傑作を決める日が。

 

 

ロシアン美少女なんて言ってる場合じゃねえんだ。

 

 

て言うかなんだロシアン美少女編集者って。バカか。

 

 

そんなことはどうでもいいからさっさと始めるぜ。

 

まずはジョバ吉。一番下っ端のてめえからだ。映画クレヨンしんちゃんの中でどれが最高傑作だと思う?

 

なに?

 

「モーレツ!!オトナ帝国の逆襲」だと?

 

 

パァン!パンパンパァン!

 

 

世間の評価に流されやがって馬鹿野郎が・・・もちろんオトナ帝国はとんでもない名作だ。しかし、てめえみてえな若造にはあの作品の意味なんざ一つもわかりゃあしねえだろ・・・ありゃあ酸いも甘いも嚙み分けて重い責任を持った大人の親父だけが本質がわかる作品だぜ。てめぇには何故ひろしが「チキショー!なんでここはこんなに懐かしいんだ!」と泣いて叫んだか、その本質なんざわかりゃしねえだろう。まぁ・・・こんなこと言っても・・・蜂の巣になっちまったてめえには聞こえねえか・・・。

 

 

いいかてめえら!

映画クレヨンしんちゃんってのは一筋縄じゃいかねえ!

 

初作品にて至高と言われる”アクション仮面VSハイグレ魔王”

 

列車の食事シーンとルルちゃんが素晴らしい”ブリブリ王国の秘宝”

 

現在・過去・未来と戦いの舞台が目まぐるしく変わる”雲黒斎の野望”

 

ラストのババ抜きからの追いかけっこが神作画の”ヘンダーランドの冒険”

 

クレしん史上No. 1のオカマトリオとこれまた神作画ヒクソンのバトル”暗黒タマタマ大追跡”

 

もはやレジェント・ぶりぶり左衛門が暴れまくる”電撃!ブタのヒヅメ大作戦”

 

野原ひろしの死を描いたと言われる絶望的感動作”ガチンコロボとーちゃん”

 

さらに・・・

 

 

おっとつい語っちまったな。

 

ふふ・・・序列をつけるのがこうも悩む映画シリーズはクレヨンしんちゃんドラえもんくらいだぜ・・・

 

ん?なんだ?若頭のジョバ蔵?

 

 

クレヨンしんちゃんは悩むけど、ドラえもん大山のぶ代時代に絞れるから楽ですよね。」だと?

 

 

パァン!パンパンパァン!

 

 

やれやれ・・・やはりてめえに若頭の器はなかったぜ。蜂の巣がお似合いだぜ・・・魔界大冒険のラストのイデオン戦での「どこでもドア」を用いた超々至近距離瞬間移動からダーツフィニッシュという展開の素晴らしさを理解できねえとはよ。あれは初めて「どこでもドア」を武器に使うと言う斬新極まりない発想で監督さんの原作リスペクトが随所に・・・・

 

 

おっと、今はドラえもんじゃなくクレヨンしんちゃんの話だったか。

 

よしつづけるぜ。

次はてめぇだ。

ジョバ太

 

・・・

 

パァン!パンパンパァン!

 

次てめぇだ。

ジョバ五郎。

 

・・・

 

パァン!パンパンパァン!

 

次は・・・

 

 

 

・・・

  

もう組員は・・・

 

俺とオヤジ以外みんないなくなっちまったか・・・

 

最後に・・・オヤジ

 

答えてくだせえ。

 

オヤジにとって、いや、この組にとって映画クレヨンしんちゃんの最高傑作てのはなんですかい?

 

 

 

 

え?

 

 

「その質問に答得られるほど若くじゃねえ」ですって?

 

 

・・・・・

 

ふふ。

こいつは一本取られちまったぜ。

 

最高傑作なんて決められねえ。

 

映画クレヨンしんちゃんは、どの作品も自分が歳を重ねるごとに新しい魅力が見つかる。50年100年生きた程度じゃその魅力を全てを理解することなど到底かないやしねえ。それこそ永遠に・・・ってか

 

ふふ。

 

さすがオヤジだ。

 

最高傑作なんて決める意味はない・・・・ってことかい。

 

・・・

 

 

パァン!

 

 

・・・・・

 

 

すまねえオヤジ・・・あんたの言うことは確かに正しいと思いやす。

 

けどな、そいつは逃げだ。

 

最高傑作を決めるのは誰だって恐怖だ。

 

「あ、こいつニワカだな」とか「あ、こいつ監督で選んでるな」とか・・・思われるんじゃないかとか・・・

 

 

答えを出さなきゃずっと安泰でいられるさ・・・けどそれでも・・・

 

 

一生極道で生きると決めた日から・・・俺たちは逃げることは許されねえんだ。答えを出さねえわけにはいかねぇんだ。極道って世界で生きると決めちまった以上・・・イモ引くことは許されねえんだ・・・

 

 

・・・・・

 

 

とはいえよ・・・オヤジにまで手をかけちまったこの俺がのうのうと生きるわけにはいかねえ。けじめはつけねえとな。

 

 

みんな・・・今会いに行くぜ。

 

 

 

パァン

 

 

 

 

・・・・・

 

 

う・・・

 

ち・・・即死はできなかったか・・・・まあ、この苦しみも・・・オヤジを・・・みんなを殺しちまった罪滅ぼしだと思やあ・・・・・

 

 

ん・・?

 

 

へ、なんだジョバ蔵。お前もくたばり損なってたか・・・ん?なに?

 

 

「・・・ジョバーニャさんのクレヨンしんちゃん映画の最高傑作はどの作品か」だと?

 

 

 

 

・・・・

 

 

なあ俺たちは一生極道として生きると決めた。その生き方しか・・・選べなかったからよ・・・・クソッタレた30代漫画家志望者として生きちまってよ・・・流れ着いた先がここだ・・・・

 

 

けど死んじまったら・・・もう極道を貫かなくてもいいのかい?普通の・・・映画クレヨンしんちゃん大好き野郎として過ごせるのかい・・・

 

 

へ、何が「きっとそうですよ」だ。てめえに保証されたってなんも嬉しかねえよ・・・・

 

 

 

・・・・・

 

 

映画クレヨンしんちゃんの最高傑作は・・・どの作品か・・・・・・・・

 

 

 

ふん・・・

そいつはもちろん・・・

 

 

 

これからあの世でみんなと見る作品さ。