王下七武海ゲッコーモリアから学ぶ、漫画家志望者が今日やるべきこと
あなたは王下七武海ゲッコーモリアを知っているだろうか。
言わずと知れた大人気コミックワンピースの敵キャラである。
彼は強い海賊だったが、さらに強い海賊に敗れ、ある素晴らしい考えに辿り着いた。それはどのような考えか?下記をご覧いただきたい。
「シシシ!俺を早く海賊王に”ならせろ”!」
好きな言葉:お前がやれ
「理解したんだ・・・優れた部下の重要性をな。俺は他人の力で海賊王になる男」
この思想は実に素晴らしい。なぜ素晴らしいのか説明しよう。私は常々こう思っている。
「漫画家志望者は、それ頑張っても漫画家になれなくね?」ということばかり頑張っている、と。
例えば漫画家志望者は一生懸命Gペンの練習をする。漫画といえばGペンで描くものという信仰があるからだろう。「下書きは上手く描けたのにペン入れしたら一気にショボくなっちゃった・・・_:(´ཀ`」 ∠):」というトラウマによるものかも知れない。
しかしそもそも、Gペンで描くことと漫画の売り上げに相関性はあるのだろうか?私はそんなデータを知らない。逆に世界一売れているドラゴンボールがミリペンで描かれていることは知っている。
そもそもGペンだのスクリーントーンだのベタだのと言った作業はアナログよりも、デジタルの方がはるかにコスパが高い。コミスタやクリスタは凄まじい進化を遂げているし、wacomのペンタブの筆圧感知は極めて精密になりディレィも相当抑えられている。もはや読者にはデジタルかアナログの見分けなど全くつかない水準まで達している。
「それでも俺の理想の線を描くにはGペンじゃなきゃダメなんだよ!」
という人ももちろんいるだろう。しかし読者にわからないことに力を注ぐのは芸術家の思考である。商業作家の思考ではない。数十年も漫画を描いているベテラン作家ならアナログの方がコスパが高いかもしれないが、これからGペンの練習するような漫画家志望者であれば、如何にコストを抑えつつ最大のパフォーマンスを発揮することに重きを置くべきだ。
ゲッコーモリアさんの話に戻ろう。彼は海賊王になるという目標を達成するために自分を鍛えることなどしていない。
自分がほとんど何もしなくても海賊王になれるような”システム”を構築することに尽力しているのだ。
これは某大御所漫画家が「私はキャラの目しか描かない。目以外は全部アシスタントが描いている」という発言に酷似している。
漫画家志望者の皆様は自分が今日おこなった努力が「本当に漫画家になるために必要なことであったか?」を今一度振り返るべきである。
以上。
おっぱい。
じゃなくておしまい。
【画像引用:ワンピース・ドラゴンボールより】